「女性が筋トレをするのが意味がないって本当?」「女性が筋トレをするメリット・デメリットって?」
このような疑問を持っていませんか。
この記事では、パーソナルトレーナーとして男性だけでなく女性にトレーニング指導をしている筆者が、女性が筋トレをするメリット・デメリットや女性が筋トレをする際の注意点などを解説します。
自宅でできる女性におすすめの筋トレも紹介するため、ぜひ最後までお読みください。
女性が筋トレをするデメリット
女性が筋トレをするのが良いのか、悪いのか判断するためには、筋トレのメリットとデメリットを理解しないといけません。
最初に筋トレをするデメリットをご紹介します。
具体的なデメリットは、以下の通りです。
・体重が増える
・筋肉痛が起こるリスクがある
・使える時間が減る
①体重が増える
筋トレをすると体重が増えるリスクがあります。
しかし、長期間で考えると痩せやすくなり脂肪がつきづらい身体になります。
いっていることがよく分からないと思うため、以下の2つの内容に分けてご説明します。
体重=身体の太さではない
体重が重い方が、必ずしも身体が太いわけではありません。
逆に、体重が軽い方が細いわけでもないです。
体重とは、除脂肪体重と脂肪体重の2つの和です。
それぞれの説明は以下の通りです。
・除脂肪体重:内臓や骨、筋肉の重さ
・脂肪体重:脂肪の重さ
内臓や骨は大人になってから急激に増える可能性が低いため、一般的に筋肉量が増えると除脂肪体重が増えるとされています。
筋肉と脂肪は、同じ重さでも大きさが異なります。
筋肉は脂肪よりも同じ重さでも小さいため、体重が一緒でも筋肉の割合が多い人は痩せて見えるでしょう。
逆に、同じ体重でも脂肪の割合が多い人は太って見えます。
食べても太らない人=基礎代謝量が高い人
食べても太らない人は、基礎代謝量が高い人です。
太るときは、消費カロリーよりも摂取カロリーが多い状態です。
つまり、太らない人は消費カロリーが高いか、摂取カロリーが少ないかのどちらかしかありません。
消費カロリーの大半を決めるのは、基礎代謝量です。
簡単に説明すると、基礎代謝量は何もしなくても消費するカロリーです。
この基礎代謝量は筋肉量が多ければ多いほど、高くなると分かっています。
つまり、基礎代謝量が高い人=筋肉量が多い人であり、筋肉量が多い人が痩せる可能性が高いといえます。
ここまで説明した二つの内容をまとめると、以下の通りです。
・同じ体重でも筋肉量が多いと痩せて見える
・筋肉量が多いと基礎代謝量が高くなり、痩せやすくなる
・筋トレをすると筋肉がつき体重が増えるかもしれないが、痩せてみえる可能性が高い
・筋肉量が増えると基礎代謝量が増えるため、脂肪が減る可能性が高い
②筋肉痛が起こるリスクがある
筋肉痛が起こる可能性があります。
筋肉痛が起こると、身体を動かす度に痛みを感じ嫌な思いをした方も多いでしょう。
筋肉痛が嫌で筋トレをやらなくなった方もいると思います。
しかし、筋トレを続けると筋肉痛が起こりづらくなります。
仮に筋肉痛が起こったとしても、日常生活に支障をきたす痛みを感じる可能性はかなり低いでしょう。
そのため、最初は嫌かもしれませんが継続的に筋トレをすると筋肉痛を気にする必要はなくなります。
③使える時間が減る
筋トレをすると自由に使える時間が減ります。
筋トレを週1〜2回する場合は、1回の筋トレにかかる時間は1時間程度です。
週5回程度の高頻度で筋トレをする場合は、30分程度必要です。
そのため、どうしても1日で自由に使える時間は減ってしまいます。
しかし、考え方を長期的に見ると健康寿命が延び、将来の自由に使える時間は増えるとも考えられます。
女性が筋トレをするメリット
女性が筋トレをするメリットは、以下の通りです。
・太りづらくなる
・メンタルが安定する
・むくみが軽減できる
①太りづらくなる
筋トレをすると太りづらくなります。
前述した通り、筋トレをすると筋肉量が増え基礎代謝量が増えます。
基礎代謝量が増えると1日の消費カロリーが増加するため、結果的に太りづらくなるでしょう。
②メンタルが安定する
筋トレをすると、メンタルが安定します。
なぜなら、筋トレをするとセロトニンとテストステロンというホルモンが分泌されるからです。
この2つのホルモンの効果は以下の2つです。
セロトニン:気持ちが安定する。幸福ホルモンとも呼ばれる
テストステロン:前向きな気持ちにしてくれるホルモン
このような2つのホルモンの効果で、メンタルが安定します。
③むくみが軽減できる
筋トレで、むくみの軽減が可能です。
筋トレは身体を動かすため、血流が良くなります。
血流が良くなると、むくみの軽減になります。
【注意点】女性の筋トレが意味がないものにしないコツ
女性が筋トレをするメリット・デメリットを理解した上で、筋トレをしたいと思った方も多いでしょう。
そのため、女性が筋トレをする際に十分な効果を出すための注意点をご紹介します。
ぜひ、ご参考にしてください。
・目的・期間を決める
・食事に注意をする
・最低でも3ヶ月以上は続ける
・正しいフォームで行う
・筋肉痛があるときは、休む
①目的・期間を決める
筋トレをする目的を決めるようにしましょう。
ダイエットやボディメイクの場合は、いつまでにという期間も一緒に決めてください。
例えば、ダイエットが筋トレの目的の場合は「3ヶ月後に-3kgになる」や「半年後にウエスト-2cmになる」などです。
期間を決めると自然と目標が達成しやすくなります。
②食事に注意をする
食事に注意するようにしましょう。
筋肉を増やしたい場合は、消費カロリーよりも摂取カロリーを増やさないといけません。
ダイエットしたい場合は、消費カロリーよりも摂取カロリーを減らす必要があります。
摂取カロリーは、食事の種類や量によって変わります。
そのため、目的に合わせて食事に注意しないといけません。
③最低でも3ヶ月以上は続ける
最低でも3ヶ月以上は筋トレを続けるようにしましょう。
筋肉がつくまでどれだけ早くても、筋トレを始めて3ヶ月目からです。
そのため、筋肉をつけるためには筋トレを3ヶ月は続けないと意味がありません。
④正しいフォームで行う
正しいフォームで筋トレをするようにしましょう。
筋トレをするのは大事ですが、誤ったフォームで行うと怪我をする場合があります。
怪我をしてしまうと、痛みでしばらく筋トレをできなくなってしまいます。
また、日常生活にも悪影響を与えるでしょう
⑤筋肉痛があるときは休む
筋肉痛があるときは、休みましょう。
筋トレを始めると、翌日に筋肉痛が起きる可能性が高いです。
筋肉痛がある状態で筋トレをしてしまうと、フォームが崩れてしまったり過負荷になったりします。
そのため、筋肉痛があるときは、無理をせずに休みましょう。
自宅でできるおすすめ筋トレ
女性が自宅でできるおすすめの筋トレを6つ紹介します。
家にあるものを利用してできる筋トレであるため、ぜひやってみてください。
スクワット
スクワットは、下半身全体を鍛えられる筋トレです。
消費カロリーも高いため、ダイエットにもおすすめできます。
具体的なやり方は、以下の通りです。
①肩幅より足幅をやや広くし、つま先をやや外に向ける
②太ももが地面と並行になる程度まで膝を曲げる
③太ももが並行になったところで、キープする
④ゆっくりと膝を伸ばす
ヒップリフト
ヒップリフトは、お尻と太ももの後ろを鍛えられる筋トレです。
ヒップアップをしたい方は、ぜひ行なってください。
具体的なやり方は、以下の通りです。
①仰向けに寝て、膝を90度にする
②肩・お尻・膝が一直線になるまで、お尻を上げる
③肩・お尻・膝が一直線になったところでキープする
④ゆっくりと元に戻す
プッシュアップ
プッシュアップは、胸と腕の後ろの筋肉を鍛えられる筋トレです。
特に胸の筋肉は上半身の中でも大きな筋肉であるため、女性に鍛えてほしい筋肉といえます。
具体的なやり方は、以下の通りです。
①膝を地面について、肩幅の1.5倍程度の手幅で手をつく
②頭・お尻・膝が一直線になる位置にする
③胸が地面につくかつかないギリギリまで肘を曲げる
④ゆっくりと元に戻す
ディクライン
ディクラインは、腕の後ろをメインに鍛えられる筋トレです。
二の腕が気になる方は、ぜひ行なってください。
具体的なやり方は、以下の通りです。
①椅子に手をつき、膝を90度に曲げてお尻を浮かす
②ゆっくり肘を曲げる
③お尻が地面につかないギリギリのところでキープ
④ゆっくりと元に戻す
クランチ
クランチは、腹筋の上部を鍛えられる筋トレです。
腹筋は毎日鍛えても大丈夫なため、習慣的に行いましょう。
具体的なやり方は、以下の通りです。
①仰向けに寝て膝を90度にし、両手を太ももの上に置く
②息を吐きながら、お腹を丸めて両手で膝のお皿をタッチする
③キープする
④ゆっくりと元に戻す
ニィートゥーチェスト
ニィートゥーチェストは、お腹の下側を鍛えられる筋トレです。
下っ腹が気になる方は、ぜひ行なってください。
具体的なやり方は、以下の通りです。
①体育座りをして、両肘を地面につく
②膝と股関節を90度にする
③息を吐きながら脚を伸ばす
④限界のところでキープする
⑤ゆっくりと元に戻す
【結論】女性の筋トレは意味がないは間違い!
筋トレにはデメリットがありますが、メリットを考えると女性も筋トレをした方がよいでしょう。
しかし、適当に筋トレをするのはおすすめできません。
今回紹介した注意点を守りながら、筋トレを習慣的に行っていきましょう。
もし、プロのトレーナーに相談したい方がいれば秋田トレーニング&コンディショニング・ラボまでお問い合わせください。
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